OneThingってどんな団体? 大事にしているのは「エンジニアリングの精神 × 自分の専門」
「エンジニアコミュニティ」と聞くと、情報学群の人が集まる場所を想像すると思います。
僕は社会工学類です。情報系の学類ではありません。AI まわりは日常的に触っていますが、専門としてそこを学んできたわけではないです。情報系以外の学類から来ているメンバーもいます。
意外に思われるかもしれません。ただ、そこは弱みではないと考えています。理由を説明するには、この数年で何が変わったかから入る必要があります。
コードが書けること自体は、もう強みになりにくい
AI にコードを書かせるのが当たり前になりました。動くものを1つ作るだけなら、以前とは比べものになりません。技術そのものの参入障壁は、この数年で大きく下がった。
じゃあ何が残るのか。
「何を作るべきか」を決める力と、それを最後まで動く形にする力。この2つだと考えています。
前者は自分の専門から出てきます。都市計画を学ぶ人、経営を学ぶ人、生物を学ぶ人。見えている課題がそれぞれ違います。
後者は、手を動かして詰まって直した回数でしか身につきません。ここは AI が肩代わりしてくれない部分です。
だから大事にしているのは、エンジニアリングの精神 × 自分の専門。情報系の知識は前提にしていません。
実際、何をやっているのか
もくもく会(週1回程度)
各自が作りたいものを持ち寄って、黙々と手を動かす会です。次回で49回目になります。
途中参加も途中退出もできます。18:30 から 21:00 が基本の時間帯です。
面白いのは、手を止めて雑談が始まったときに出てくる話題のほうかもしれません。最近だと、こんな話が出ました。
- Stripe を使った課金機能の実装
- OLTP と OLAP の違い(データベース設計の話)
- LLM エージェントシステムの研究計画
3つめは、社会工学類で研究しているメンバーが持ち込んだ話です。研究の実験設計をどう組むか、使うモデルをどう選ぶか。教科書に載っている話ではありません。
こういう話が出るのは、それぞれが自分の専門を持ち込んでいるからです。全員が同じことを勉強していたら、雑談はここまで散らばりません。
勉強会
知りたいことを、知っている人が話す形式です。これまでにやったのは Claude Code の使い方と、git command。
手を動かす会とは分けています。全員で同じものを触ったほうが早いテーマがあるので。
LT会
1人5分の持ち時間で、作ったものを話す会です。飛び入りの発表も歓迎しています。
うまくいった話だけを聞く場ではありません。何に詰まったか、何を間違えたか。 聞いている側にとっては、そちらのほうが役に立ちます。
参加している人
だいたい5人から8人が集まります。大人数のサークルではありません。
学類の指定はありません。学年の指定もありません。1年生も来ます。
筑波大学の学生が中心ですが、つくば周辺で働いているエンジニアの方も参加しています。
来るときに必要なもの
事前の入会手続きはいりません。参加費も無料。
イベント一覧から気になる回を選んで、当日来てください。パソコンを持ってきてもらえれば、もくもく会はそれだけで参加できます。
初めてで不安なら、公式X の DM で聞いてください。当日の様子を先に伝えます。
冒頭の話に戻ります。情報系を出ていない人間が代表をやっている団体は、どう見えるでしょうか。
僕は、専門がばらけているほうが強いと思っています。作りたいものが人と違うところから出てくるからです。
「作りたいものはあるけど、作り方が分からない」。その状態のまま来てくれるのが、一番ありがたいです。